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「生前整理・遺品整理を考えているのだけど、違いはなんだろう」
「生前整理・遺品整理を考えているのだけど、どうすればよいのだろう」
生前整理・遺品整理は、日常的に行うことではないので、よくわからないという方はたくさんいます。
よりスムーズ、より快適に生前整理・遺品整理を行うために、メリット・デメリット、ポイントなどについて解説していきます
実の両親・祖父母・義理の両親の生前整理・遺品整理を実際に行ったこともあるハピネスライフスタッフの直筆です。
約6年間にわたる経験や事象を元にご紹介しますので、生前整理・遺品整理でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
※この記事は7分で読むことができます。
生前整理と遺品整理はどのように違うのか、そもそもどんな定義付けがされているのかなど、生前整理と遺品整理の基礎的な知識について解説します。
生前整理とは、自分が元気で体が動くうちに財産・持ち物などを整理して、不要なものを処分したり整理したりすることです。
生前整理というと身の回りの不用品を処分することをイメージされる方も多いですが、生前整理にはデジタル遺品と呼ばれるPC・スマホ関連の整理も含まれます。
自分にとって不要なもの・情報を整理・処分することを、大きな意味で生前整理と言います。
遺品整理とは、自分が亡くなった後に遺族が故人となった人が残したものを処分することをいいます。
遺品整理は一般的に新盆や一周忌など、法要のタイミングで行うことが多く、遺族が集まったときに形見分けなども合わせて行われていることが多いようです。
荷物の量によっては時間・費用がかかることがあり『思い出の品を処分できない』『全て片付けるには費用がかかる』といった悩みを抱えることにもなります。
遺族が自分達で行うことが難しい場合、遺品整理を専門で行う業者を利用する方法もあります。
生前整理と遺品整理。言葉は似ていますが、れっきとした違いがあります。
一覧表でまとめてみましょう。
生前整理 | 遺品整理 | |
時期 | 存命中 | 亡くなった後 |
目的 | 自分が不要なものを処分・整理する | 個人が所有していたものを処分する |
行う人 | 本人 | 遺族 |
生前整理と遺品整理の大きな違いは、時期と行う人です。
存命中に本人が行うのが生前整理、亡くなった後に遺族が行うのが遺品整理となります。
生前整理は本人が存命中に行う不用品の整理や処分のことです。
生前整理にはどんなメリット・デメリットがあるのか、知っておきたいポイントをご紹介します。
生前整理には主なメリットが3つあります。
・遺族の負担を軽減できる
・相続問題のトラブルを回避できる
・身の回りの整理ができる
生前整理を行うことで得られる最大のメリットは、遺族の負担を軽減できることです。
遺族による遺品整理は、膨大な時間・体力・お金を使うことになります。
筆者の場合は、祖父母の遺品整理に2年近くかかりました。
一緒に住んでいたなら日頃の生活の様子などもわかるものの、たまに遊びに行くくらいの関係性であれば、どこに何があるのかを把握することから始まります。
どのくらい大切にしていた物なのか、どんな由縁があって残しておいたものなのか、何もわからない状態での遺品整理は、大きな負担になってしまうのです。
できるだけ存命中に荷物を減らしたり、分別だけでもしておいたりすることで、遺族の負担はかなり軽減できます。
メリットが多いように感じる生前整理にも、デメリットは存在します。
・費用がかかる場合がある
・体力・時間を要する
・自分で取捨選択ができない
人が生活をしている空間は、さまざまな物があります。
自分の物だけではなく、家族の物まで置いてあるような場合は、思い入れのある物がなかなか整理できないという場合もあります。
また生前整理で出た不用品を処分するには、粗大ゴミや引き取り業者などを使うことも多く、費用がかかるケースが多くなります。
体力・時間・お金を要することは生前整理を行う際に伴うデメリットといえるでしょう。
遺品整理は故人の残したものを遺族が処分することです。
遺品整理にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
遺品整理には下記のようなメリットがあります。
・形見分けや供養を同時に行うことができる
・遺族の視点で不用品を処分することができる
遺族が故人と別々に暮らしていた場合、家にある物は全て処分をしなければいけません。
故人が自分ではなかなか処分できなかった物が残されていて、遺族にとっても大切な思い出の詰まった物も多いものです。
遺品整理には、故人の大事にしていた物を供養したり、形見分けとして譲ったりすることができるメリットがあります。
また遺族の視点で片付けることができるため、迅速に対応できるケースも多くなります。
遺品整理は遺族にとって行わなければいけないことですが、デメリットもあります。
・不用品処分の費用がかかる
・故人を思い出して精神的につらくなる
・荷物が大量にある場合は時間も手間もかかる
筆者は義実家の遺品整理を行った際に、3LDKのマンションで50万円近くの処分代が必要になりました。
それでも売れるものはフリマやリサイクルショップなどを利用したり、知り合いの希望する物を譲渡したりした上での金額です。
荷物が大量に残されている場合は、片付ける時間・手間が大きな負担になります。
特に遠方に住んでいる遺族が対応する場合などは、不用品の処分代だけではなく交通費などもかかることはデメリットとして考えておいた方が良いでしょう。
生前整理や遺品整理を行う際には、押さえておきたい重要なポイントがあります。
筆者が実際に経験したことも含め、4つのポイントをご紹介しましょう。
生前整理にはいつごろに行うべきというルールはありません。
自分の身体が動くうちに、という人が多いですが、若い頃から不用品の処分を定期的に行っている人もいます。
『いらないものが多い』『自分に万が一のことがあったら家族に負担をかけてしまう』と感じたら、その日から少しずつ取り組むのがポイントです。
一度に片付けを行うのは身体に大きな負担がかかります。
無理をせず少しずつ身辺整理を行い、物を増やさないような生活を心がけるようにしましょう。
近年終活がメディアなどで取り上げられています。
終活とは自分の人生の最期を見越して行う活動のこと。
当然身辺整理も終活に含まれています。
終活には財産整理やお墓の準備などがありますが、その一環として生前整理に取り組むべきです。
自分の死後、家族や親せきに迷惑をかけたくないと考える人は多くいます。
終活を考え始めたら、まずは生前整理に着手してみましょう。
エンディングノートとは、自分の終末期に関する希望を書き留めておくノートのことです。
エンディングノートには法的な強制力はありませんが、身の回りのこと・葬儀やお墓のこと・財産に関することなどを書くことができます。
特にデジタル情報に関しては、本人じゃないとわからないものです。
すべてが希望通りになるとは限りませんが、少なくとも遺族が遺品整理をする際の指標となります。
形式や書式にきまりはありませんので、『自分しかわからないこと』を記載しておくと良いでしょう。
生前整理は、本格的に行おうとすると非常に負担がかかるものです。
自分では対応できないという場合は、専門の業者へ依頼することも考えてみてください。
不用品回収の業者の中には回収だけではなく、買い取りができるものに関しては買い取りも合わせて対応してくれる業者もあります。
重い物・大きく嵩張る物・粗大ゴミとして捨てられない物などは、業者に引き取ってもらうのがおすすめです。
自分が亡くなった後に遺族が大変な思いをすることを避けるために、自分の身体が動くうちに処分をしておくと良いでしょう。
自分で生前整理や遺品整理をするのは難しい…という場合は、専門の業者へ依頼することをおすすめします。
生前整理・遺品整理の業者は複数あり、どの業者が自分に合っているのかわからないことも多いはずです。
生前整理・遺品整理を業者へ依頼するときの選び方のポイントをご紹介します。
業者へ依頼するときには、事前見積もりを取るのが一般的です。
荷物の量や形状、搬出の経路、必要な人員などによって金額が左右されるからです。
業者が見積書を提出し、納得ができたら契約となりますが、見積書の提示の際には、金額が明確に記載されているかどうかを確認してください。
特に追加料金に関する事項はチェックが必要です。
『見積り後の追加料金なし』と記載されている業者は、不当な請求等をすることがありませんので安心して任せることができます。
金額の妥当性や作業内容がよくわからない場合には、契約前に担当者へ確認をしましょう。
受付・見積り担当など、業者に所属するスタッフの対応もチェックポイントの一つです。
電話・メール・訪問など複数の対応方法がありますが、感じが良いか、迅速か、などはきちんと見ておかなくてはいけません。
違和感を覚える・対応が悪いと感じた業者は、丁重にお断りしましょう。
筆者は複数の業者に見積を依頼しましたが、感じの悪い業者は法外な見積金額を提示したり、こちらの話を聞かなかったりなど、安心して任せられる業者とは思えませんでした。
やはり対応の良い業者は、きちんとした仕事をしてくれる上、料金も良心的です。
自分に合わないと感じたら、無理に契約することはありません。
生前整理・遺品整理の業者が、買い取りも合わせて行っているかどうかも確認しましょう。
引き取りだけではなく買い取りも対応してくれれば、全体にかかる費用から買い取り分を差し引いてくれるので、費用を抑えることが可能です。
自分では価値がないと思っていた意外な物に値段がついたり、古くても需要があれば高く買い取ってくれたりすることもあります。
生前整理・遺品整理の業者を選ぶ際には、必ず複数の業者へ見積り依頼をしてください。
1つの業者だけで決めずに、複数の業者から相見積もりを取って比較検討することが大切です。
同じ間取り・同じ荷物の量でも、業者によって見積りの金額は大きく変わります。
また相見積もりを取っていることがわかれば、業者側も法外な金額や雑な作業内容を提示することができなくなります。
自分の希望通りの作業内容か、予算の範囲内に収まっているかなどを比較して、決めることが大切です。
生前整理・遺品整理を行う際に注意したいポイントをご紹介します。
生前整理・遺品整理は、無理のないスケジュールで行いましょう。
いっぺんに行おうと無理をしてしまうと、身体に負担がかかり、精神的にも追い込まれて嫌になってしまうことが考えられます。
日常生活に支障がない範囲…これが生前整理・遺品整理を継続して行うポイントです。
重い物・大きい物・嵩張る物などを片付けるのは非常に重労働です。
不用品にもさまざまな種類があるため、重労働でケガをしないように注意してください。
・重い物を持って腰を痛める
・荷物を持ったまま転ぶ・階段から落ちる
・カッターやハサミなどでケガをする
骨折などケガでは済まない深刻な事態になることも考えられます。
無理をせず、自分でできない場合は業者へ依頼することを検討しましょう。
生前整理や遺品整理は、初めて行うというケースが多く、わからないことばかりなのが当たり前です。
ここでは筆者が実際に生前整理・遺品整理を行った際に感じた疑問をご紹介します。
これから生前整理・遺品整理を行おうとされている方は、ぜひ参考にしてください。
荷物の量にもよりますが、結果的には遺品整理の方が高くつきます。
なぜなら生活に必要な最低限の家具や電化製品なども処分をするからです。
生前整理は自分の生活に不要な物だけを整理しますが、遺品整理の場合はほぼすべての物を処分することになります。
生前整理である程度荷物の整理をし、最終的に遺族が負担にならない程度の遺品整理をしてもらうのがベストといえるでしょう。
自分や遺族では処分に困るような荷物がある場合や、大量の不用品がある場合などは、業者へ依頼することをおすすめします。
少しずつ整理を行っていても、最終的には大きな家具・家電など、自分ではなかなか動かせないような物も処分する必要があるからです。
洋服や雑貨などはフリマアプリやリサイクルショップなどを利用することもできますが、量が多い場合は手間も時間もかかります。
自分でできない部分については、業者へ依頼した方がスムーズかもしれません。
自治体によってゴミの分別方法が大きく異なります。
まず粗大ゴミ・資源ゴミなどとして処分できるものは処分してしまいましょう。
しかし中には処分の方法がわからないものや、ゴミとして出して良いものかどうか迷うものもあります。
処分に迷った場合は、不用品の回収業者へ依頼するのがおすすめです。
不用品の回収業者は、分別などをしておかなくても回収可能で、エアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機など家電リサイクル法に指定されているものでも有料で引き取ってもらえます。
生前整理や遺品整理にかかる費用を抑える方法は一つです。
自分でできることは自分で行うこと。
・リサイクルショップやフリマアプリなどの利用
・自治体の粗大ゴミ回収場所への持ち込み
・親戚・知人への譲渡
などを事前に行っておくことで、荷物の量を減らし、費用を抑えることができます。
また不用品回収業者へ依頼する際も、買い取り対応をしてくれる業者を選ぶこともポイントです。
ただし自分で行うのが難しい大きな荷物や重い荷物を、無理して処分することはやめましょう。
ケガや事故の原因になり、余計に医療費などがかかってしまえば元も子もありません。
生前整理・遺品整理の違いは、行う時期と行う人が異なることです。
誰もが直面する生前整理・遺品整理…それぞれのメリット・デメリットや注意したいポイントを押さえて、できることから始めてみてください。
自分で対応ができない場合は、専門の業者へ依頼するという方法もあります。
決して無理をせずに行うことが最大のポイントといえるでしょう。