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月別アーカイブ: 2024年5月

空き家整理を自分で行う手順|業者に依頼するメリットも解説

空き家整理を自分で行う手順|業者に依頼するメリットも解説
実家の両親がなくなりその土地の空き家を管理している、親族の空き家があるが管理する人がいないから自分で掃除をしている、空き家に物があふれていて足の踏み場もないとお悩みの方はいませんか?空き家を片づけることは困難を極めます。片付けの進め方や注意点などを解説していきます。

空き家放置のリスク

空き家放置のリスク

まず、空き家とひとくくりに言っても、住宅と機能ができる空き家、ゴミで溢れている状態の空き家、家自体が今にも崩れそうな状態と様々あります。そんな空き家には人が住んでいないという事でリスクがあります。まずは、空き家のリスクについて見ていきましょう。

放火・盗難などの犯罪の危険性

まずは、長く人が住んでいない場所は、放火や盗難、不法占拠などの犯罪の危険性が高まります。価値の高いものや家電などを盗まれたり、不審火の可能性もあり、とても危険です。

不法投棄されることも

人が住んでいないと知られることで、要らない家電やゴミを不法投棄される場合もあります。空き家の管理をしていても、ゴミが投棄されてしまいゴミ屋敷になってしまい、不衛生な場所になってしまいます。また、火事の危険性も高まります。

特定空き家に指定される可能性

「特定空き家」とは、倒壊や衛生上の問題がある空き家です。管理不全空き家は将来的に特定空き家になる可能性がある状態の空き家を指します。

 

これらの空き家に指定されると、固定資産税の優遇措置がなくなり、通常の税率の6倍を支払わなければなりません。最大で50万円以下の過料が科せられることもあります。近年の空き家増加の問題を受けて、2023年6月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が改定され、特定条件を満たした空き家は減額措置がなくなり、通常の税率で支払う必要が生じる可能性もあります。

資産価値が下がる可能性

固定資産税の税率が上がる一方で、資産価値は下がる可能性が高いです。定期的に清掃や修繕等を行っていて、いつでも住むことができる状態にしない場合は、年々劣化していく一方です。結果的に、売却時にも価値がなくなってしまう可能性が高いです。

 

また劣化がひどくなった場合、倒壊のリスクも高くなります。

自分で空き家を片づける方法

自分で空き家を片づける方法

次に空き家を自分で片づける方法について解説していきます。この順番を間違えるとさらに時間がかかってしまう場合があるので気を付けましょう。

1,害虫駆除

まずは、片づけを行う前に、害虫駆除を行いましょう。空き家は人の出入りがほぼなく、ゴミがあると虫の住処になってしまいます。空き家にいるシロアリ、ゴキブリなどをまずは駆除を行う方がゴミの片付けには最適です。その場合は、燻煙剤が効果的です。

2,ゴミの回収・不用品の仕分け

次に、捨てるものや不用品、それ以外の捨てない物に分けます。この時、家電は「家電リサイクル法」に沿って処分をする必要があります。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビは正しく処分するようにしましょう。分別の種類は以下のように行います。

  • 一般ごみ(可燃・不燃)
  • 資源ごみ(ビン・カン・ペット・紙類など)
  • 粗大ゴミ
  • 家電リサイクル
  • 買取りしてもらうもの(貴金属・家電・ブランド品など)
  • 必要な残したい物

 

参考:経済産業省|家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)

3,処分など

ゴミを分別したら、次に処分を行います。この時、捨てる、リサイクル業者に持ち込む、など様々な方法で行います。まだ使用できる物はリサイクル業者に持ち込むことで買取りも行ってもらえるため、費用を抑えて処分することが可能です。また、捨てるものは自治体の処分方法に沿って処分する必要があります。自治体によって処分方法が変わるため注意が必要です。

4,空き家のそうじ

ゴミや不用品などが片付いたら、家の中をキレイにそうじをしていきます。まずは、大きなホコリなどから片付けていき、徐々に細部までキレイにします。人が住める状態ということが1つの目標ですので、その状態になるまで掃除の必要があります。見逃しがちなのが庭です。住宅の中はキレイにしていても、庭が荒れていると空き家とわかりやすい事もあります。また、虫が住みつく場合もあるため、落ち葉は捨て、雑草は刈り取り、庭木も手入れを行いましょう。

空き家の整理 業者・自分で行う場合の費用

空き家の整理 業者・自分で行う場合の費用

空き家の整理には時間がかかるため、業者に依頼したいと考える人も少なくありません。次に空き家の整理を業者が行った場合と、自分で行った場合の費用について解説していきます。

家電の処分費用

まず家電の処分にかかる費用について解説していきます。リサイクル費用は型番やメーカーなどによって変わるため、詳細な料金は家電リサイクル券センター|再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)を確認してください。

リサイクル費用
※主なメーカーの場合
業者の相場
エアコン 990円~ 1,500~3,000円程度
冷蔵庫 3,740円~ 4,000~6,000円程度
洗濯機 2,530円~ 3,500~6,000円程度
テレビ 1,320円~ 2,000~3,000円程度

自分で処分する場合には、運搬も自分で行う必要があるため、高齢者や車を持っていない家庭には厳しい可能性も高いです。その反面、業者に依頼する場合は、運搬費用、トラック代など全ての料金が含まれており、プランによっては自宅の中から運ぶことも行ってくれるため、安全に処分することができます。

業者の片付け費用

また、業者に頼む場合の片付けの費用についても説明します。片付けの費用は、ゴミの量や回収する物の量、部屋の広さなどによって大きく異なりますので、参考までの表となります。すべての状態を見てからではないとわからないため、数社に見積りを依頼し、その中から選ぶようにしましょう。

 

間取り 相場
1K~1R 30,000~80,000円程度
1DK~1LDK 50,000~150,000円程度
2DK~2LDK 80,000~180,000円程度
3DK~3LDK 100,000~350,000円程度
4LDK~ 150,000円~要相談

業者に依頼した場合の費用総額

空き家の片付けには、上の表のように高額な費用がかかります。しかし、業者に依頼することで数日で終わる作業になるため、急いでいる、時間がない、手間を最小限にしたいという方にはオススメです。さらに、遺品整理や買取りも行っている業者もあるため、業者選び次第では、お得な場合もあります。

業者に依頼した方が良いケース

自分で行うと、時間はかかりますが、物を選別したり費用を安く抑えられたりと大きなメリットもあります。しかし、以下のケースでは業者への依頼を考えることをオススメします。

  • 物が多い、ゴミ屋敷化している
  • 体力に不安感がある、体調が心配
  • 人手が少ない
  • 時間が確保できない
  • 害虫が大量に発生している
  • 水回りが使用できない状態

特に、高齢者1人での作業や健康状態が良くない方が作業することはオススメできません。ゴミであふれていなくても、片付けを行って行くことで害虫が動きだしたり、ホコリがまったりと体調が悪くなってしまい、倒れてしまうことも考えられます。さらに、ゴミ屋敷化している住宅では、カビや菌、火災の発生などの危険性もあるため、作業は行わないようにし、業者に依頼を行いましょう。

空き家片付け業者の選び方

空き家片付けを依頼する業者を選ぶときには、数社の見積もりを取ることが大切です。1社では見積りに記載している内容について比べることができないため、最低でも3社以上は見積りを取ることがオススメです。見積りをお願いする会社を選ぶときには以下の点を参考に選びましょう。

  • 実績が豊富
  • 遺品整理や不用品買取にも対応している
  • 口コミや評判が良い
  • 各種許可がある
  • スタッフとの相性が良い
  • 見積りが無料

依頼する業者は、少ない時間ではありますが、お付き合いをしていく事になりますので、スタッフの相性がいいところにお願いすることをオススメします。

ゴミの処分だけ依頼もOK

仕分けや片付けは自分で行い、ゴミの処分だけを業者に依頼するというパターンも業者は引き受けてくれます。このケースでは、業者は要らないものを回収するだけなので、費用も抑えられ、自分がゴミを捨てに行く手間も省けます。その代わり仕分けは自分で行わなければならない点がどうしても残ってしまいますが、効率よく処分が可能になります。

まとめ

空き家は自分で行うことも可能ですが、業者に依頼することで時間を短く、手間を省く事も可能です。

 

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